国民生活センターによりますと、全国の消費生活センターなどに寄せられたFX取引に関する相談件数は去年11月末までの7か月で2204件と前の年の同じ時期の1.5倍に増えています。
特にLINEなどのSNSを通じてFX取引の投資を勧め、個人名義の口座に高額の現金を振り込ませる中でのトラブルが急増しているということです。
このうち、
▼60代の男性は、SNSの広告から参加したLINEのグループチャットを通じて1000万円を指定の口座に入金したところ、あとから「出金するにはさらに口座残高の50%を入金してほしい」と言われたという事例や
▼別の60代の男性は、LINEのグループチャットで勧められた個人名義の口座に500万円を入金し、そのあと、一部を出金しようとしたところ「出金するには税金として160万円が必要だ」などと言われ、追加で入金したにもかかわらず出金されなかったなどの、相談が寄せられているということです。
国民生活センターは、入金を指定された口座が個人名義の場合は詐欺の可能性が高いとしたうえで、金融庁のホームページを確認して無登録の業者とは安易に取り引きしないよう注意を呼びかけています。